オン・オフの切り替えで
仕事も家庭も充実したものに。

老舗の銭湯を引き継いだ原島さんご夫婦は、リノベーションによって上質感溢れる「二人の城」を築きました。今は、ご夫婦二人、幸せで快適な生活を満喫しています。仕事が終われば、お気に入りのリビングで思い思いの時を過ごします。ご主人は大好きなバーボンを飲み、奥様は愛犬のヨークシャーテリアと遊ぶひととき。とても優雅な暮らしぶりです。
「友達には羨ましがられますよね。都内の新築マンションだと、私たちの年代では手に入れることはちょっと難しいですからね。」
銭湯の仕事は夫婦で取り組んでいるそうです。交互に番台に座り、裏方の仕事も多忙です。閉店後の掃除も体力勝負だといいます。近頃は、お客様の顔を覚え、さりげなく会話しながら心地よさを感じてもらうことにも馴れてきました。
仕事はそれなりに苦労も多く大変なようですが、当の原島さんご夫婦はいたって自然体で、明るく、前向きです。
「それはやっぱり、居心地のいい、気に入った家があるからじゃないでしょうか」
職場と住まいが近いだけに、仕事と家庭のくつろぎ、つまりオン・オフのメリハリは大切だといいます。ご夫婦が住まいの住み心地やデザインにこだわったのも、仕事が終わった後、めいっぱい自分たちらしく過ごせる場所を求めてのことだったのです。いい家は人の力になります。お二人の言葉からも、心地よい幸せな住まいが、どれだけ日々の活力になっているかが伝わってきます。
最後に、若き三代目が担う銭湯経営は、これからどのような未来を描くのでしょう。
「将来を考えると難しいことも多いけど、僕はもう少し時代の流れに任せていこうと思います。お得意さまや、妻の家族の思いを考えながら・・・」(原島さん)
「でも、最近はお風呂に来る若い人が増えてきたんですよ。珍しさや懐かしさみたいなものに惹かれる人が多くなってきてるのかもしれないですね。もっと新しいお客様に来てもらえるように笑顔でがんばりたいですね」(奥様)
都会の真ん中で、若い力に支えられながら、今日もH湯に灯りがともります。