リノベーションのヒント中古マンションのリノベーションポイント3点

中古マンションのリノベーション施工で大切なこと。



 中古マンションで築年数が古いマンションでは、もともと断熱が施されていない例が少なくありません。その為、現地調査では、竣工図面を参考にして、壁や天井・床などに断熱材が施工されているかどうかを確認することが大切です。その際、現場ではなかなか壁の裏側をみることは難しい場合があります。そういった時には、サーモグラフィーなどで壁の表面温度が外気温に対して何度になっているか?や築年数の情報、お住まいになっているお施主様の体感情報などから、適切な断熱工法を検討することが、大事になります。 また、室内外の熱の出入りがもっとも多いのは窓の開口部からの出入りになります。ですが、マンションの場合、窓のガラスや枠そのものが共有部分のため、取り替えできないケースがほとんどです。そのため、ガラスのみを複層ガラスにしたり、内窓を施工するなどします。 このように、壁や床・天井面の断熱と窓の開口部に対する断熱を組み合わせて行う必要があるのです。



生活音に配慮した床工法選びを



 音の振動低減は、床構造だけでなく、床のスラブ厚みも大きな要因の一つになります。 中古マンションでは、床スラブの厚みが現在の新築マンションの厚みと同等であることは、ほとんどありません。そのため、床スラブ厚みを考慮した、遮音床の選定がポイントになります。マンションでよく使われる遮音フローリングといわれるフローリング材の裏面には、クッション材がついており、階下へのスプーンを落としたときのようなかん高い音(軽量衝撃音)を軽減します。しかし、ドスンという音(重量衝撃音)はスラブ厚みも影響し、遮音フローリングだけでは十分に低減できない場合があります。その場合は、遮音ゴム付きの脚で床を浮かし、合板構造の二重床をつくる乾式二重床工法が遮音性を高めるのに効果的です。また、床下には最低5cm以上の空間が生まれますので、配線や配管などの自由度も広がります。



老朽化した給排水管の更新



 キッチンや浴室など水廻り設備の位置を変えたい場合は、配管スペースを確保できるかどうかが最大の課題です。 とくに排水管は流れやすいよう傾斜をつける必要がありますので、床下の配管スペースに、ある程度の高さがあればその分自由度が高くなります。 また、水廻りを移動させるよなリノベーションでは、老朽化した給排水管を取り替える絶好の機会です。築20年以上のマンションの場合、給排水管にサビなどが付着し、防錆塗装などの更生工事では追いつかないケースもあるため、メンテナンスしやすい最新のヘッダ式のプラスチック管に取り替えると、老朽化した給排水管からの漏水に対して、安心して生活することができます。



どこまで快適で美しく生まれ変わるのか?



今回は、「木の家リフォーム」を実践する株式会社マスタープラン建築設計事務所の小谷和也さんの設計事例からご紹介します。『表面的な美しさだけでなく、快適性を高めるのがリノベーションの目的』一級建築士・小谷和也さんが手掛けるマンションリノベーションは、無垢材や珪藻土の塗り壁など、自然素材をふんだんに使うことが特徴です。鉄骨とコンクリートの無機質なマンションが自然素材のあたたかな空間に生まれ変わるわけですが、小谷さんによると「表面だけ美しくするのはリノベーションの本質ではありません」。本当の意味でのリノベーションの目的とは、暑さ寒さをやわらげる、断熱性を以前よりも高め、音の問題に配慮するなど、快適性を以前より高めること。中古マンションでは断熱材や内窓を組み合わせ、断熱性を高め、また、生活する上で、特に気になるのが階下への生活音の配慮が上げられます。特に、床面から伝わる階下への音の心配は、日常のことであり心配の種になるケースもあります。



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