リノベーションのヒント予算オーバーを防ぐ! リノベーション費用を抑える方法

どんどんふくらむ家族それぞれの夢



 プランニングが始まると、普段とは桁の違うお金の話が続いて、金銭感覚がマヒしてしまい「せっかくだから」と雪だるま式に予算が膨れ上がってしまった…というのもよく聞く話。夢のリノベーションが完成したあとには苦しい生活が待っていた、という結末にならないために、計画の初期からしっかりと予算管理を始めましょう。ここでは中古物件購入+リノベーションを検討しているという設定で、賢い資金計画について考えてみます。



○身の丈に合った予算を設定する



 まずは自分の自己資金がいくら用意できて、いくらまでローンが借り入れられるのかを知っておく必要があります。リノベーションには物件購入費、リノベーション工事費以外にも諸費用(物件価格の5〜8%が目安)がかかるうえ、当面の生活費や引越代、新調する家具の購入費などを確保しておかなければなりません。そうした費用を別にして、いくらなら自己資金として拠出できるか考えます。ローンについては、一般的に借り入れられる上限額は年収の6~8倍程度だと言われています。予算の大まかな目安をつける場合は、「年収×6~8」を計算してみましょう。インターネットでも住宅ローンの返済シミュレーションができるサイトが多数あるので、気軽に試算してみることをおすすめします。



○予算を「物件購入費」「リノベーション費」に割り振る



 大まかに予算の総額が決まったら、「物件価格」「リノベーション費用」の双方にいくらずつ割り振るかを検討します。たとえば3500万円の予算があるとすると、

(1)3000万円の物件を購入+500万円でリノベーション

(2)2500万円の物件を購入+1000万円でリノベーション

など割り振り方はいろいろ考えられます。ここで割り振った物件購入費の範囲内で物件探しを始めれば、やみくもに予算を超える物件を勧められることはありません。途中で両者の割合は自由に変えてももちろん構いませんが、総予算の上限だけは超えないように、常に意識しておくことがポイントです。



○リノベーションにかかる費用の目安は?



 物件が決まればいざ、リノベーションのプランニング開始ですが、まずは大まかに、リノベーション費用の目安を知っておくと安心ですね。

もちろん業者によって単価が違いますし、設備もシンプルなものから高級品まで幅があるため、見積りはある程度のヒアリングの上で初めて出されるものですが、ごく大まかな基準としては、間取りの変更は行わず、設備や内装をリフォームする場合なら、「平米数(平方メートル)×10万円」が目安と言われています。

マンション一室をフルリノベーションする場合なら、費用の目安は「平米数(平方メートル)×13~17万円」でイメージすることができます。



○プランニング中の予算オーバーを防ぐには



 キッチンや浴室などの設備機器や内装選びは、プランニングで最も楽しい作業のひとつ。どの部分にもすべて納得できるリノベーションが理想ですが、こだわりをどんどん積み重ねてしまうと簡単に予算を超えてしまいます。要望には必ず順位をつけ、下位の要素には目をつぶる覚悟も必要です。

 たとえば「冬の寒さを感じないこと」が第一条件なら、断熱工事にかかる予算には手をつけないこと。目立たない部分の素材はグレードを落とす、機能を重視する設備ならデザイン性にこだわらずに選ぶなど、上手に引き算して予算オーバーを防ぎましょう。



○ランニングコストを抑えて将来にもゆとりを



 中古物件を購入してリノベーションした場合、表面的な改装で見た目はキレイになっていても、配管の老朽化や遮音性の問題が解決されていないと、入居後時間を置かずに問題が発生することも。将来的に追加工事が必要となればさらに費用がかかります。住まいの基幹部分の改修に手を抜かないリノベーションが、将来的なゆとりにつながります。さらに設備機器の保証やメンテナンス体制がしっかりしていれば、急な故障や不具合発生にも慌てずに済みます。「自分でメンテナンスする自信がなくなった」という中高年の方などは特にアフターサービスの充実度も、リノベーションのパートナー選びの参考にしてください。

(参考資料:『決定版 夢をかなえるリノベーション』佐藤慎二郎/かんき出版)


お問い合わせ

リノベーションに関する
お悩み・ご相談・資料請求はこちらから

フリーダイヤルでのお問い合わせは
0120-999-130

(※受付時間 9:00~17:30 定休日:水・日・祝日)

マルリノの実際の施工事例をもっと見たい方は